なめしは、「皮」を「革」に変える工程です。
生モノである皮は、放置すると乾燥し硬く縮んで小さくなっていきます。タンニンやクロムなどのなめし剤成分をコラーゲンと結合させ繊維構造を安定化させることで皮は変質し、腐食せず長持ちし、しっとりとした柔らかさも生まれます。
多くの製造工場では、なめしにはクロムが使われています。
古くから行われてきた、植物などの「渋」を利用したタンニンなめしやベジタブルなめしは、よりサステナブルな方法として脚光を浴びています。しかし、漬け置く大きなプールが必要で量産が難しく、プロセスに半年近くもの寝かせ時間が必要となるため、なかなか普及に至りません。